木津川 (京都府) (Kizu-gawa River (Kyoto Prefecture))
木津川(きづがわ)は、三重県および京都府を流れる淀川水系の支流で一級河川。
三重県伊賀市で柘植川と服部川を、京都府相楽郡南山城村で名張川を集める。
名張川合流点よりも上流を伊賀川と称することもある。
地理
青山高原に源を発し三重県伊賀市東部を北流。
鈴鹿山脈の油日岳(標高694m)からの柘植川と、布引山地の笠取山(標高845m)からの服部川を伊賀市北部で合わせ、西流に転じる。
京都府に入る辺りから河谷を成し、相楽郡南山城村で高見山地の三峰山(標高1,235m)が水源の名張川を加える。
木津川市に至り、再び北へ向かう。
京田辺市東部から徐々に北西へと流れを変え、八幡市西端、京都府・大阪府境付近で北東からの宇治川(淀川水系本流)、北からの桂川 (淀川水系)と合流し、淀川となる。
合流点の5kmほど上流には増水すると踏み板が橋脚から外れる「流れ橋」として有名な上津屋橋が架かっている。
伊賀市から木津川市にかけて、西日本旅客鉄道関西本線と国道163号(伊賀街道)が並行する。
木津川市以北の中・下流域では、東岸をJR西日本奈良線と国道24号(奈良街道)が、西岸をJR西日本片町線と近畿日本鉄道近鉄京都線とが沿う。
伊賀市(伊賀上野地区)には上野城、伊賀流忍術屋敷、松尾芭蕉ゆかりの俳聖殿など名所が多い。
また、元弘の乱(1331年)の際に後醍醐天皇の行在所となった笠置寺が笠置町にある。
京田辺市周辺を中心として、河川敷にはチャノキ畑が多く存在する。
流域の自治体
三重県 - 伊賀市
京都府(は右岸のみに位置する自治体)- 相楽郡南山城村、笠置町、和束町、木津川市、相楽郡精華町、京田辺市、綴喜郡井手町、城陽市、八幡市、久世郡久御山町、京都市伏見区
行事
京都木津川マラソン - 毎年2月に京田辺市の草内木津川運動公園を発着地点として、木津川の南岸のサイクリングコースを中心に行われるマラソン大会。